ヒトの血液は重力のため、70%は下半身に集まります。
足首の上の方にあるふくらはぎは、上からどんどん降りてくる血液を受け止めます。
そしてそれを重力に逆らって、せっせと心臓に送り返すポンプとして日夜働き続けています。
このふくらはぎ、”第2の心臓”と呼ばれるほどの大切な働きをもつ筋肉器官なのです。
ふくらはぎを備えているのは2本足のヒトだけで、犬にもネコにもそしてサルにも、ふくらはぎはありません。
なぜなら、彼らは4本足で歩き続けるので、心臓のポンプだけで用が足りるから。
ところで、ふくらはぎポンプが弱まると、血液は足に溜まります。
ヒコウキやクルマの狭い座席に長時間座っていると、血流が滞ってヒザの裏などの静脈に血栓ができます。
で、航空各社では、長いフライトではひざから下のストレッチをすすめています。
疲れた時、足を机の上にあげるのは、まぁお行儀が悪いのですが、アレ、とても気持ちがいい。
血が足の先から心臓に向かって落ちているからでしょうか。