コーチングの話です。
長嶋一茂さんって、元巨人の天才、長嶋選手の息子さん。
彼がプロ野球に入った時、天才の父親と比べられて、監督・コーチ・評論家・カメラマンから助言が多すぎて、ノイローゼ状態。
もう、うんざり。
助言の良し悪しなんてどうでもよくなる。
放っておいてくれと、受け入れなくなった。
精神的に追い込まれて、アメリカの球団へ逃げた。
アメリカでは、コーチたちは細かいことを一切言わない。
守備なら「グラブを地面につけろ」の一点張り。
これだけ教えてくれないと、疑問が湧いてくる。
日本ではコーチの助言に耳をふさいでいた一茂さん、質問するようになった。
すると、コーチ達、尋ねてくるのを待っていたかのように、答えがダーッと返ってきた。
「ベイビー、これはこういうことなんだぜ、ベイビー!」とあきれるくらい細かく答えが返ってきた。
課題が自分でもはっきりわかっているから、説明がよく頭に入る。
これぞコーチングだと思った。
なんだか、『プロジェクトX』の語り部、田口トモローのしゃべり方になってしまいました。