昔むかしの話になるのですが、人類が3万年前、狩猟採集民だった頃、人類はオオカミを家畜にして飼っていました。
オオカミが家畜になったことで幼形化が起こり、現代のイヌの骨格になった。
つまり、イヌは幼いオオカミの顔つき・体つきの状態で成犬になるのです。
まぁ、逆に言えば、オオカミはイヌの成長をさらに続けた状態。
オオカミの歯のワンセットのうち、上下各6本の切歯と犬歯は、捕殺、防衛、獲物の解体。
第1~3小臼歯は骨砕き。
大きな第4小臼歯は肉を断ち切って、その後ろの歯はすりつぶしの機能を持つ。
骨格の標本をじっくり見てると、長い年月をかけた動物の進化・退化の歴史が想像できるのデス。